若手介護職員が母校を訪問~高校生と共に認知症について考える~ 特別養護老人ホーム 富士山荘

平成29年6月と平成30年3月の2回、若手介護職員2名の母校である「山梨県立富士北稜高等学校」の生徒等を対象に、認知症サポーター養成講座を開催しました。

富士山荘では平成28年より認知症サポーター養成講座開催の取り組みを進めており、昨年職員2名(共に男性、入職3年目の20歳と21歳=当時)の出身校である「山梨県立富士北稜高等学校より認知症サポーター養成講座を開催したいとの依頼を受け、平成29年6月、上記職員2名と女性職員1名の3名が講師となり、健康福祉系列3年生20名と教師1名を対象に講座を開催しました。

認知症についての基礎知識を広める役割の一端を担うと同時に、2人の成長ぶりを恩師に見て頂くこともでき、講師を務めた同校出身の職員2名も「緊張したけど、母校の役に立ててよかった。機会があったらまた講座を開きたい」と前向きにとらえていました。

その後、平成30年3月には同系列2年生19名を対象に2回目の講座を実施しました。講師の3名中2名は1回目と同じ男性職員です。

上司の指示はなくても、自主的に打ち合わせを重ねて資料も作り直しており、施設内で実施した予行演習では「どんどん良くなってるね」と上司らに好評でした。

本番当日も、先生から同様のお褒めの言葉を頂き、ほっとした様子でした。

母校での講座は、職員と共に受け入れ側にも感慨深いもののようで、先生から「こんなに立派に育てて頂いて」という言葉を頂き、とてもうれしい気持ちになりました。1回目は校長先生も見に来てくださり、終了後、校長先生と職員が一緒に撮った写真が同校のホームページに掲載されました。

日頃のケアとは全く異なる業務にトライすることで、職員は緊張感と同時に達成感も得ており、またとない成長の機会となっているようです。

今後も高齢者福祉施設から教育現場に貢献できるよう、同講座を継続するとともに、今秋をめどに新たな展開も検討を進めていきたいと考えています。

余談ですが、男性職員2名は今春無事に介護福祉士の資格を取得しました。

特別養護老人ホーム 富士山荘 施設長 鷹野 眞砂